
バングラデシュへ渡航を予定する皆さまへ。
本記事は 2025年時点の公式情報 をもとに、読者に誤解を与えないことを最優先してまとめた「日本人向けのビザ解説」です。
観光・商用・就労・留学など目的別に必要な情報、到着時ビザ(VOA)の扱い、申請手順、延長の方法、注意点まで丁寧に説明します。
記事の主要点には公式ページを参照しています。
1. 日本人はバングラデシュ入国にビザが必要か?
結論:はい。日本国籍者はバングラデシュ入国に際して原則ビザが必要です。
ビザなしでの入国はできません。ビザの種類や滞在可能日数は、渡航目的によって異なります。
(在日バングラデシュ大使館の案内参照)
2. 在日バングラデシュ大使館(申請窓口) — 正しい所在地
在日バングラデシュ大使館の正しい所在地は次の通りです。
住所が誤って記載された情報が流通していますので、公開情報は必ず公式ページで確認してください。
〒102-0094 東京都千代田区紀尾井町 3-29(Embassy of Bangladesh, Tokyo)。
窓口受付時間や提出方法は大使館の案内に従ってください。
3. 日本人のビザ手数料(重要)
日本国籍保持者は、バングラデシュの査証(ビザ)申請手数料が免除(Fee Exempt)となる扱いが原則です。
つまり、大使館窓口での査証申請における政府側のビザ料金は日本人については基本的に不要です。
ただし、代行業者の手数料や郵送費、翻訳費などは別途かかる可能性があるため注意してください。
4. ビザの主な種類と「滞在可能日数(1回あたり)」
ここはネット上で特に誤解が多い部分です。「ビザの有効期間(= 発行からの有効期間)」と「1回の滞在で許される日数」は別物です。
以下は目的別の一般的な目安です(最終的には大使館の審査・入国審査官の判断に依ります)。
| ビザ種類 | 主な用途 | 1回の滞在目安 |
|---|---|---|
| 観光ビザ(Tourist) | 旅行・知人訪問 | 30日が標準(必要に応じて延長可の場合あり) |
| 商用ビザ(Business) | 商談・視察・展示会等 | 30日/60日/90日 の区分がある(申請時にどの区分を希望するかによる) |
| 就労ビザ(Employment) | 現地雇用(長期) | 雇用契約期間に応じて発給 |
| 学生ビザ(Student) | 大学・語学等の在籍 | 在籍期間に応じて発給 |
5. 到着時ビザ(Visa on Arrival:VOA)の取り扱い
バングラデシュは一部の国籍に対して到着時ビザ(VOA)を認めています。
日本人もVOAの対象に含まれており、観光や短期商用での利用が可能です。ただし以下の点をご理解ください。
- 滞在上限:VOAで許可される滞在は通常 最長30日程度 の設定で運用されています。
- 発給の裁量:到着時のビザ発給は入国審査官の裁量で行われます。必要書類(往復航空券、宿泊先確認、訪問目的の説明等)を提示できないと発給されない可能性があります。
- 時間とリスク:到着時に手続きが必要なため入国審査に時間を取られる場合があり、確実性を重視するなら事前に大使館で申請する方が安全です。
- 手数料:VOAに対する政府側の手数料が設定されている場合、空港での外貨(米ドル等)支払いが求められるケースがあります。
詳細は出発前に公式案内を確認してください。
6. 大使館で申請する際の必要書類(一般例)
以下は一般的に求められる主要書類です。
大使館の最新の案内に従って必要書類を用意してください。
- パスポート:有効期間が 少なくとも6か月以上 残っていること。査証用の空白ページも十分に確保してください。
- 証明写真:カラー・背景白(大使館の指定サイズを確認)。
- 申請書:大使館所定のフォームに必要事項を記入。
- 往復航空券の控え:出国を確認できるもの。
- 宿泊先の確認書:ホテル予約等。
- 商用の場合:バングラデシュ側の招待状/招聘レター、勤務先の在職証明など。
- 未成年の渡航:保護者の同意書など追加書類が必要になることがあります。
7. 大使館での申請から受領までの一般的な流れ
- 渡航目的を明確にする(観光・商用・就労等)。
- 上記の必要書類を揃える。
- 大使館案内に従い申請書を提出(窓口での提出が基本)。
- 審査後、ビザがパスポートに貼付または刻印される(所要日数は大使館の案内に従う)。
- 受領後に内容(氏名・滞在日数等)を必ず確認する。
備考:申請方法や受付時間、必要書類は大使館側の運用で変更されることがあります。必ず申請直前に大使館公式サイトで最新情報を確認してください。
8. 滞在延長(ビザ延長)の手続きと注意点
バングラデシュ滞在中に延長が必要な場合は、現地で申請します。
申請には理由書や滞在証明、パスポート等が必要で、審査に時間を要することがあります。
就労ビザや長期滞在の場合は、事前に延長条件を確認しておくことが重要です。
9. よくある誤解(Q&A形式で簡潔に)
Q1.「観光ビザで90日滞在できる」と聞いたが本当?
A1. 観光用途では 30日が標準 です。(現地で申請する等して、必要に応じて延長可の場合あり)
90日は商用ビザの区分として存在することがあり、観光=90日とはならない点に注意してください。
Q2. 日本人はビザ代がかかる?
A2. 日本国籍者は ビザ申請手数料が免除(Fee Exempt)となっているのが原則です。
ただし、代行費用や郵送費などは別途発生します。
Q3. VOAは安心して使える?
A3. VOAは便利ですが、発給は入国審査官の裁量です。
必要書類が揃っていないと発給されない可能性があるため、確実に入国したい場合は事前に大使館で取得するのが安全です。
10. 出発前チェックリスト(短くまとめ)
- パスポートの有効期間が6か月以上あるか
- 滞在目的に合ったビザを選んでいるか
- 往復航空券・宿泊先の確認が取れているか
- 必要書類(写真、招待状等)を揃えているか
- 大使館の最新案内(提出先・受付時間)を確認したか
💬最後に
ビザのルールは時期によって変更されることがあります。
最新情報はバングラデシュ大使館公式サイト等で確認してください。
バングラデシュは、南アジアの中でも特に温かい人々と深い文化を持つ国です。
ビザの準備をしっかり行って、安心して旅を楽しみましょう!
当社で何かサポート出来ることがございましたらお気軽にお問い合わせください。
