バングラデシュへ商談、取引先訪問、工場視察、市場調査などを目的として渡航する場合、渡航目的に合った商用ビザの取得が必要です。
バングラデシュの商用ビザ申請では、パスポートや申請書だけでなく、日本の所属会社が発行する英文推薦状や、バングラデシュ側の企業が発行する招聘状が必要になる場合があります。

書類の記載内容に不備や食い違いがあると、追加書類の提出や申請のやり直しを求められ、予定していた出張に間に合わなくなる可能性があります。
この記事では、バングラデシュへ出張する方や、社内でビザ申請を担当する方に向けて、商用ビザの種類、必要書類、英文推薦状・招聘状を準備するときのポイント、申請の流れを分かりやすく解説します。

※この記事は2026年9月時点の情報をもとに作成しています。
ビザの条件や必要書類、受付方法などは変更される場合があります。申請前には、駐日バングラデシュ大使館などで最新情報をご確認ください。


■ バングラデシュへの出張には商用ビザが必要?

日本国籍の方が商談や取引先訪問などを目的としてバングラデシュへ渡航する場合は、原則として商用ビザの取得が必要です。
商用ビザは、一般的に次のような目的で渡航する方が対象になります。

● 現地企業との商談
● 取引先や提携先への訪問
● 工場や事業所の視察
● 市場調査
● 展示会やビジネスイベントへの参加
● 現地法人設立に関する打ち合わせ
● 投資や事業提携に関する協議
● 製品やサービスに関する説明

ただし、バングラデシュ国内で実際の作業を行う場合や、現地で報酬を得る場合は、商用ビザではなく、就労目的のビザなどが必要になる可能性があります。
「会社の出張だから商用ビザ」と一律に判断するのではなく、現地でどのような活動を行うのかを整理したうえで、適切なビザを選択することが重要です。


■ バングラデシュ商用ビザの種類

バングラデシュの商用ビザには、主にシングルエントリーとマルチプルエントリーがあります。

● 商用シングルビザ

商用シングルビザは、原則としてビザの有効期間内に1回入国できるビザです。
次のような方に向いています。

● 今回のみバングラデシュへ出張する予定の方
● 今後の渡航予定がまだ決まっていない方
● 初めてバングラデシュへ渡航する方
● 単発の商談や視察を予定している方

商用シングルビザの一般的な目安は、次のとおりです。

● 査証有効期間:発行日から6か月
● 入国回数:1回
● 滞在可能日数:30日間または60日間
● 申請代行手数料:10,000円(税別)

商用シングルビザの申請代行については、以下のページをご確認ください。

▼商用シングルビザのお申し込み・無料見積もり
https://bangla-visa.com/single/

● 商用マルチプルビザ

商用マルチプルビザは、ビザの有効期間内であれば、複数回バングラデシュへ入国できるビザです。
次のような方に向いています。

● 取引先との商談で定期的に渡航する方
● 現地法人や工場を継続的に訪問する方
● 複数回の出張予定が決まっている方
● バングラデシュで進行中のプロジェクトを管理する方
● 現地での仕入れや品質管理を定期的に行う方

商用マルチプルビザの一般的な目安は、次のとおりです。

● 査証有効期間:発行日から12か月
● 入国回数:有効期間内に複数回
● 滞在可能日数:1回の入国につき30日間または60日間
● 申請代行手数料:12,000円(税別)

マルチプルビザでは、継続的に渡航する必要性を確認するため、バングラデシュ側企業からの招聘状が必要になります。

※ビザの有効期間、滞在可能日数、入国回数は、申請内容や大使館の審査によって決定されます。希望した内容で必ず発給されることを保証するものではありません。


■ バングラデシュ商用ビザの必要書類

バングラデシュ商用ビザを申請する場合、一般的に次のような書類を準備します。

● 主な必要書類

● オンラインで作成したビザ申請書
● パスポート原本
● パスポートの顔写真ページのコピー
● 証明写真
● 往復航空券またはフライト予約確認書
● 現地ホテルの予約確認書
● 日本の所属会社が発行する英文推薦状
● 名刺
● バングラデシュ側企業が発行する招聘状
● その他、大使館から指定された書類

商用ビザでは、日本の所属会社が発行する英文推薦状が必要です。
また、マルチプルビザを申請する場合は、バングラデシュ側の企業や取引先が発行する招聘状も必要になります。
必要書類は、申請者の国籍、渡航目的、滞在期間、申請するビザの種類などによって異なります。審査の過程で、追加書類の提出を求められることもあります。


■ パスポートの有効期限と空白ページを確認

ビザを申請する前に、パスポートの有効期限と査証欄の空白ページを確認しましょう。
駐日バングラデシュ大使館の案内では、パスポートについて、原則として6か月以上の残存有効期間と2ページ以上の空白ページが必要とされています。
ただし、当社では希望するビザの有効期間や、申請から渡航までに必要となる期間を考慮し、次の状態を目安としてご案内しています。

● 商用シングルビザ

● パスポートの残存有効期間:9か月以上
● 査証欄の空白ページ:3ページ以上

● 商用マルチプルビザ

● パスポートの残存有効期間:12か月以上
● 査証欄の空白ページ:3ページ以上

パスポートの有効期限が近い場合や、査証欄の空白ページが少ない場合は、ビザを申請する前にパスポートの更新を検討してください。


■ 英文推薦状とは?

英文推薦状は、日本で所属している会社や団体が、申請者のバングラデシュ渡航を証明するために作成する書類です。
会社推薦状、英文会社推薦状、出張命令書、英文派遣状などと呼ばれることもあります。
バングラデシュの商用ビザ申請では、日本の所属会社が発行する英文推薦状の原本が必要です。

● 英文推薦状に記載する主な内容

一般的には、次のような内容を英語で記載します。

● 発行日
● 駐日バングラデシュ大使館宛てであること
● 申請者の氏名
● 申請者の役職
● パスポート番号
● 所属会社名
● バングラデシュへの渡航目的
● 渡航予定期間
● 訪問先企業名
● 希望するビザの種類
● 出張費用の負担者
● 帰国を保証する旨
● 会社の住所と連絡先
● 代表者または責任者の氏名・役職
● 署名

複数回の渡航を予定している場合は、マルチプルビザを希望することと、その理由が分かるように記載します。

● 英文推薦状で起こりやすい不備

英文推薦状では、次のような不備に注意が必要です。

● パスポート番号が間違っている
● 氏名のローマ字表記がパスポートと異なる
● 渡航期間が航空券と一致していない
● 渡航目的が曖昧になっている
● 観光目的と商用目的が混在している
● 訪問先の会社名が招聘状と異なる
● シングルまたはマルチプルの希望が明記されていない
● 発行者の署名がない
● 会社情報が不足している

申請者名、パスポート番号、渡航期間、訪問先企業名などは、パスポート、申請書、航空券、ホテル予約確認書、招聘状の記載と一致させる必要があります。

わずかな表記の違いでも確認や修正を求められる可能性があるため、提出前にすべての書類を照合しましょう。


■ 商工会議所の認証は必要?

駐日バングラデシュ大使館の必要書類案内では、日本の会社が発行する英文推薦状について、関係する商工会議所の認証を受けることが案内されています。
会社が商工会議所の会員ではない場合は、会社概要など、事業内容や会社の実態が確認できる資料を求められることがあります。
英文推薦状を作成する際は、推薦状の内容だけでなく、商工会議所の認証や追加する会社資料の有無についても事前に確認してください。
当社の申請代行サービスをご利用いただく場合は、お客様の申請内容を確認したうえで、必要書類をご案内いたします。


■ 招聘状とは?

招聘状は、バングラデシュ側の訪問先企業や取引先が、申請者をバングラデシュへ招くことを証明する書類です。
英語では「Invitation Letter」と呼ばれます。
特に商用マルチプルビザを申請する場合は、バングラデシュ側企業が発行する招聘状が必要になります。

● 招聘状に記載する主な内容

一般的には、次のような内容を記載します。

● 招聘状の発行日
● 申請者の氏名
● パスポート番号
● 申請者の所属会社名
● バングラデシュへの招聘目的
● 訪問予定期間
● 現地での活動内容
● 希望するビザの種類
● 複数回の渡航が必要となる理由
● 招聘元企業の名称
● 招聘元企業の所在地
● 担当者名と役職
● 電話番号やメールアドレス
● 署名

マルチプルビザを希望する場合は、継続的な取引関係やプロジェクトの内容、複数回の渡航が必要となる理由が分かるように作成することが大切です。

● 招聘状を準備するときの注意点

招聘状だけが正しく作成されていても、英文推薦状や申請書との内容が一致していなければ、確認や修正が必要になる可能性があります。
次の項目は、すべての書類で統一してください。

● 申請者の氏名
● パスポート番号
● 所属会社名
● 渡航目的
● 訪問先企業名
● 渡航予定期間
● 希望するビザの種類
● シングルまたはマルチプルの別

現地企業から招聘状を受け取ったら、そのまま提出するのではなく、日本側でも内容を確認しましょう。


■ バングラデシュ商用ビザ申請の流れ

商用ビザの一般的な申請の流れは、次のとおりです。

1.渡航目的を確認する

まずは、バングラデシュで行う活動内容を整理します。
商談、視察、取引先訪問などであれば商用ビザが一般的ですが、機械の設置、保守、修理、技術指導など、現地で実作業を行う場合は、別のビザが必要になる可能性があります。

2.シングルかマルチプルかを選ぶ

今回だけの渡航であれば、商用シングルビザを検討します。
今後も継続してバングラデシュへ渡航する予定がある場合は、商用マルチプルビザを検討します。
ただし、マルチプルビザは、希望すれば必ず取得できるものではありません。継続的な渡航の必要性や提出書類などをもとに審査されます。

3.オンライン申請書を作成する

バングラデシュのビザ申請では、オンライン申請システムで必要事項を入力します。
申請完了後に、バーコードが記載された申請書がPDF形式で生成されます。申請書を印刷し、必要箇所に署名して提出します。

手書きのビザ申請書は受け付けられていないため、注意してください。

4.英文推薦状を作成する

日本の所属会社で英文推薦状を作成します。
申請者の氏名、パスポート番号、渡航目的、渡航期間、訪問先企業名などを正確に記載します。

必要に応じて、商工会議所の認証や会社概要などの資料も準備します。

5.招聘状を準備する

商用マルチプルビザを申請する場合は、バングラデシュ側の訪問先企業や取引先へ招聘状の発行を依頼します。
受け取った招聘状は、申請書や英文推薦状と内容が一致しているか確認してください。

6.必要書類を照合する

申請書類を提出する前に、次の内容がすべて一致しているか確認します。

● 氏名
● パスポート番号
● 生年月日
● 所属会社名
● 渡航目的
● 渡航予定期間
● 航空券の日程
● ホテルの宿泊日程
● 訪問先企業名
● 希望するビザの種類

7.駐日バングラデシュ大使館へ申請する

必要書類とパスポート原本を、駐日バングラデシュ大使館へ提出します。

● 所在地:東京都千代田区紀尾井町3-29
● 申請受付時間:平日午前9時15分から午後1時まで

受付時間や休館日は変更される場合があります。大使館を訪問する前に、公式サイトで最新情報をご確認ください。

8.ビザを受け取る

審査が完了したら、ビザが発給されたパスポートを受け取ります。
受け取った後は、次の内容を確認してください。

● 氏名
● パスポート番号
● ビザの種類
● 有効期間
● 滞在可能日数
● 入国可能回数

記載内容に間違いがある場合や、申請した内容と異なる場合は、渡航前に確認してください。


■ 日本国籍者はビザ申請料金が無料?

日本国籍の方は、駐日バングラデシュ大使館へ支払うビザ申請料金が不要と案内されています。
ただし、これは大使館へ支払う査証料金についての案内です。

次のような費用は別途必要になります。

● 証明写真の撮影費用
● 必要書類の発行費用
● 書類の印刷・コピー費用
● 商工会議所などの認証費用
● 郵送費
● 交通費
● ビザ申請代行サービスの手数料

「日本人はビザ料金が無料」ということと、「ビザを取得するための費用が一切かからない」ということは異なります。


■ 自分で申請する場合に起こりやすい問題

バングラデシュ商用ビザは、ご自身で準備して申請することも可能です。
一方で、初めて申請する方や企業の出張担当者からは、次のようなご相談が多くあります。

● どのビザを選べばよいか分からない
● オンライン申請書の英語入力が難しい
● 英文推薦状の書き方が分からない
● 商工会議所の認証が必要か判断できない
● 現地企業へ招聘状をどのように依頼すればよいか分からない
● 申請書、推薦状、招聘状の内容が一致しているか不安
● 駐日バングラデシュ大使館へ行く時間を確保できない
● 渡航日が近く、書類の修正や再申請を避けたい
● 複数名分の申請をまとめて行いたい
● ビザが発給されるまでの進捗が分からず不安

特に法人の出張では、航空券、ホテル、取引先とのアポイントなどがすでに決まっていることが多く、ビザ取得の遅れが出張全体に影響します。
渡航予定が決まったら、余裕を持って準備を始めることが大切です。


■ バングラデシュ商用ビザの申請を代行します

当社では、日本国パスポートをお持ちの方を対象に、バングラデシュ商用ビザの申請代行サービスを提供しています。

● 主なサポート内容

● 渡航内容のヒアリング
● 申請するビザの確認
● オンライン申請書の作成
● 必要書類のご案内
● 提出書類の事前確認
● 英文推薦状のひな形のご案内
● 駐日バングラデシュ大使館への代理申請
● ビザ受領後のパスポート返送

当社の申請代行サービスをご利用いただいたお客様からは、英文推薦状のひな形が役に立った、案内が分かりやすかった、出張までの日程が限られている中で安心して手続きを進められた、などのお声をいただいています。

● 申請代行手数料

商用シングルビザ:10,000円(税別)
商用マルチプルビザ:12,000円(税別)

ビザの申請から受領までには一定の日数が必要です。

渡航日が決まりましたら、できるだけ早めにお問い合わせください。


■ バングラデシュ商用ビザに関するよくある質問

Q.バングラデシュへの出張にはビザが必要ですか?

日本国籍の方がバングラデシュへ商談、視察、取引先訪問などを目的として渡航する場合は、原則として渡航目的に合ったビザの取得が必要です。

Q.観光ビザで商談や取引先訪問はできますか?

渡航目的と申請するビザの種類は一致している必要があります。商談や取引先訪問を目的とする場合は、商用ビザをご検討ください。

Q.英文推薦状は誰が作成しますか?

日本の所属会社または団体が作成します。一般的には、会社の代表者または担当責任者の名義で発行します。

Q.英文推薦状には商工会議所の認証が必要ですか?

駐日バングラデシュ大使館の必要書類案内では、日本企業が発行する英文推薦状について、関係する商工会議所の認証を受けることが案内されています。会社が商工会議所の会員ではない場合は、会社概要などの提出を求められることがあります。

Q.招聘状は必ず必要ですか?

申請するビザの種類によって異なります。商用マルチプルビザを申請する場合は、バングラデシュ側企業が発行する招聘状が必要になります。

Q.申請書は手書きできますか?

手書きの申請書は受け付けられていません。オンライン申請システムで必要事項を入力し、生成されたバーコード付き申請書を印刷して提出します。

Q.日本人のビザ料金はいくらですか?

日本国籍の方は、駐日バングラデシュ大使館へ支払うビザ申請料金が不要と案内されています。ただし、書類取得費、認証費、郵送費、交通費、申請代行手数料などは別途必要です。

Q.商用ビザは何日で取得できますか?

審査期間は、申請内容、大使館の混雑状況、休館日、追加書類の有無などによって変わります。
当社では、通常、駐日バングラデシュ大使館への申請後10日前後を目安としてご案内していますが、発給日を保証するものではありません。渡航予定日が決まったら、できるだけ早めにご相談ください。

Q.商用マルチプルビザは必ず取得できますか?

希望したビザが必ず発給されるとは限りません。申請内容、渡航目的、過去の渡航歴、招聘状などをもとに大使館が審査し、ビザの種類、有効期間、滞在可能日数、入国回数を決定します。

Q.会社で複数名分をまとめて依頼できますか?

はい。複数名の出張予定や、法人での継続的なビザ申請についてもご相談いただけます。
お問い合わせフォームから、渡航予定日、申請人数、希望するビザの種類などをご連絡ください。


■ まとめ

バングラデシュ商用ビザの申請では、パスポート、オンライン申請書、証明写真、航空券、ホテル予約確認書などに加えて、日本の所属会社が発行する英文推薦状が必要です。
商用マルチプルビザを申請する場合は、バングラデシュ側企業が発行する招聘状も必要になります。
特に重要なのは、次の情報をすべての書類で一致させることです。

● 申請者の氏名
● パスポート番号
● 所属会社名
● 渡航期間
● 渡航目的
● 訪問先企業名
● 希望するビザの種類

書類の不備や記載内容の食い違いは、追加確認や申請の遅れにつながる可能性があります。
当社では、オンライン申請書の作成、必要書類の確認、英文推薦状のひな形のご案内、駐日バングラデシュ大使館への代理申請、ビザ受領後のパスポート返送までサポートしています。

初めてバングラデシュへ出張する方や、社内で複数名のビザ申請を担当している方も、お気軽にご相談ください。