
バングラデシュへ渡航を予定している日本人向けに、ビザの種類、必要書類、申請方法、そして注意点を、最新の情報をもとにわかりやすく整理しました。
この記事は、観光・商用・就労・留学など、目的に応じて必要な情報を正確に届けることを目的としています。
初めてのバングラデシュ渡航でも安心して準備ができるよう、誤解の多いポイントも丁寧に解説しています。
■ バングラデシュ ビザの基本情報
● 日本人はビザが必要
日本国籍の方がバングラデシュへ入国する場合、観光・商用・短期滞在などの目的に関わらずビザの取得が必要です。
空港で取得できる「到着時ビザ(Visa on Arrival)」もありますが、審査官の判断で発給されるため、必ずしも確実ではありません。
● 日本人はビザ申請料金が免除
日本国籍の渡航者は、バングラデシュのビザ発給手数料が原則免除となっています。
大使館での申請時に料金支払いは不要ですが、書類コピー代や申請代行費用などは別途発生することがあります。
■ ビザの種類と滞在可能日数(最新情報)
バングラデシュのビザは目的別に複数の種類があり、滞在可能日数や有効期間が異なります。
特に「観光ビザは90日滞在できる」という古い情報が今もネット上に残っているため、誤解が生まれがちです。
| ビザの種類 | 目的 | 滞在可能日数(目安) |
|---|---|---|
| 観光ビザ(Tourist Visa) | 旅行・観光・友人訪問 | 約30日(これが一般的な発給例) |
| 商用ビザ(Business Visa) | 現地企業訪問・商談・市場調査など | 30日・60日・90日などの区分がある |
| 就労ビザ(Employment Visa) | 現地企業での業務 | 契約や受入状況に応じて発給 |
| 学生ビザ(Student Visa) | 大学・専門学校など | 在籍期間に応じて発給 |
注意:観光目的で90日を希望しても、必ず認められるわけではありません。標準的には30日前後の滞在許可が一般的です。
■ 到着時ビザ(Visa on Arrival)について
日本人はバングラデシュ入国時に「到着時ビザ(VOA)」を申請することができます。
ただし、以下のポイントを理解したうえで利用する必要があります。
- 通常の滞在可能期間は最長30日
- 発給可否は空港の入国審査官の判断による
- 往復航空券、滞在先住所、滞在目的を証明する書類が求められることがある
- 書類が不足していると認められない可能性がある
- 混雑時は取得までに時間がかかることがある
VOAは便利ですが、「誰でも確実に取得できるビザではない」点には注意が必要です。
特にビジネス目的の場合は、事前に大使館で取得しておくほうが安全です。
■ 必要書類(目的別)
大使館へビザを申請する際には、次のような書類が必要になります。
● 共通書類
- パスポート(有効期限6か月以上)
- 証明写真(背景白)
- ビザ申請フォーム
- 往復航空券または出国を証明できる書類
- 宿泊先の予約確認書
● 商用ビザの場合
- 現地企業または日本側企業の招聘レター
- 会社登記証明など企業関連書類
● 学生ビザの場合
- 教育機関の入学許可証
- 学費支払いの証明書
※必要書類はビザ種別や申請時期により変更されることがあります。
■ 在日バングラデシュ大使館での申請手順
日本でビザを申請する場合の流れは次の通りです。
- 目的にあったビザの種類を決定する
- 必要書類をすべて準備する
- 在日バングラデシュ大使館へ申請に行く
- 審査完了後、ビザを受け取る
- 記載内容(氏名・滞在可能日数・有効期限)を確認する
大使館の所在地は東京都千代田区紀尾井町3-29です。
受付時間は変更される場合があるため、申請前に最新情報を確認してください。
■ 滞在延長について
バングラデシュ滞在中に延長が必要になった場合、現地の入国管理局で延長申請が可能です。
ただし、延長できるかどうかはビザの種類や状況によって異なるため、早めの手続きが推奨されます。
■ よくある誤解と正しい情報
- 「観光ビザは90日滞在できる」 → 現在は一般的ではない。
- 「日本人はビザ料金が必要」 → 日本人は手数料免除。
- 「VOAなら誰でも確実に入国できる」 → その場の審査で不可になることもある。
- 「直前申請でも問題ない」 → 時期により発給に時間がかかることがある。
■ 出発前チェックリスト
- パスポートの残存有効期間が6か月以上か
- 現地滞在先の予約が完了しているか
- 往復チケットを準備しているか
- ビザの種類を間違えていないか
- 最新の大使館案内を確認しているか
■ まとめ
バングラデシュのビザ制度は目的ごとに細かく分かれており、最新情報を正しく理解することが重要です。
特に日本人は手数料が免除されるなどメリットもあるため、大使館での申請は意外と負担が少なく、確実性の高い方法です。
渡航目的にあわせて最適なビザを選び、余裕を持った日程で準備を進めれば、バングラデシュ旅行・ビジネスはより安心して楽しむことができるでしょう。
バングラデシュのビザのルールは予告なしに変更されることがあります。
最新情報はバングラデシュ大使館公式サイト等で確認してください。
バングラデシュは、南アジアの中でも特に温かい人々と深い文化を持つ国です。
ビザの準備をしっかり行って、安心して旅を楽しみましょう!
当社で何かサポート出来ることがございましたらお気軽にお問い合わせください。
